1歳児の乳首が児童ポルノ!? テレビ朝日『黄金伝説』過剰修整の法的根拠とは

5日放送の『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)で、裸の1歳児に不自然な編集処理が加えられたとして、ネット上で話題となっている。

 同番組はこどもの日に合わせ、「4つ子の赤ちゃん4姉妹!仰天の東京子育て奮闘記に密着」と題し、4つ子の1歳児姉妹と、その母親に密着。ものまねタレントのやしろ優が自宅を訪れ、ご飯や寝かしつけなどを手伝いながら、母親の大変さや喜びを伝える内容であった。

 ネット上では、視聴者が「リアルおそ松ちゃん」「かわいすぎる」などと沸く一方、入浴シーンの違和感が話題に。母親が1人ずつシャワーで体を洗う際や、服を着脱する場面で、1歳児の股間と乳首にヒヨコのイラストが加えられていたため、「ここまでしなきゃいけないの?」「局部だけじゃ、ダメなのか」「嫌な時代になったものだ」「世も末……」という声が上がった。

 これは、おととし改定された児童ポルノ禁止法を意識したものだと推測されるが、まだ生まれて間もない乳幼児の乳首を、不自然に隠す必要は本当にあるのだろうか?

 なお、児童ポルノ禁止法の定義は、次の通り。

<衣服の全部又は一部を着けない児童(=18歳に満たない者)の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの>(一部抜粋)

 今回の入浴シーンは、<児童である><衣服を着けていない><殊更に胸部が露出している>という点が該当。残りの「性欲を興奮させ又は刺激するもの」であれば、児童ポルノにあたってしまう。

 今回のケースについて、ALG&Associatesの渡部貴之弁護士は「裁判例上、性欲を興奮させ又は刺激するかは、一般人の観点から判断する傾向にあり、今回のような企画内において、入浴中の1歳児の乳首を映した映像が児童ポルノに該当する可能性は低く、過剰な自主規制ともいえる」としながらも、「児童ポルノを放映した場合には、最大で5年以下の懲役刑まで科される可能性があります。何歳までの入浴時の映像であれば児童ポルノにならないのかは、裁判所の個別具体的な判断によらざるを得ない」と、過剰にならざるを得ない理由を指摘する。

 また、渡部弁護士は、制作サイドが“児童ポルノに該当する可能性がある”として自主規制を行った可能性以外にも、「『児童ポルノに該当する』とのクレームを受けることを危惧し、自主規制を行った可能性もあります」と解説。「児童ポルノの内容が不明確である以上、今後も、同様の自主規制が行われる可能性は否定できない」と話す。

 長年、「子どもと動物は、視聴率が取れる」と言われてきたテレビ業界だが、罪に問われかねない以上、今後も不自然な処理は増えていきそうだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/11502056/